夏の終わりの恒例行事!スウェーデンのザリガニパーティー!
スウェーデンでは夏の終わりの恒例行事として、「Kråftskiva(クレフトフィーバ)」というザリガニパーティーを行う風習があるそうです。
そうなんです、あのザリガニを、食べるんです。
日本ではザリガニは少年たちが小川で糸を垂らして釣って飼う、というイメージが強い気がしますが、スウェーデンではザリガニは高級食材として確固たる地位にあるらしいのです。
実は、くらすかたち本社がある千葉県印西市を含む千葉県の北総エリアから茨城県の利根川に近いエリアにかけてにも、昔からザリガニを食べる食文化があるようなのです。
ただし認知度はそこまで高くなく、どちらかと言えばかなりマイナーな食文化ではあると思います。
私たちも、今回スウェーデンのザリガニパーティーのことを調べる中で、自分たちの暮らすこのエリアにも同じ食文化がある、ということを初めて知ったのでした。
日本の食文化の中でもかなりレアと言ってもいいザリガニを食べる文化がこのエリアにある、という認識は、スウェーデンとの距離をグッと近づけてくれたような気がしました。
ならば、いつもお世話になっているグニラさんを今回は私たちがご招待して、スウェーデン流のザリガニパーティーを開いてみてはどうだろう!と思いついてからは、いそいそと楽しい準備の始まりでした。
食用ザリガニはどこで買えるの?!
さて、印西市の近辺にザリガニを食べる文化があることは分かりました。が、スタッフは誰もこれまで食用ザリガニを買ったことがありません。
さて、一体ザリガニはどこで買えるのか?まずはそのリサーチから始まりました。
印旛沼や成田山の近辺にはいくつもうなぎ屋さんが存在します。
リサーチを始めてすぐに、このうちの何軒かにザリガニを提供している店があることが分かりました。お店に行けば食べられる、というスタイルですね。
さらに調べていくと、調理済みの冷凍ザリガニを売っている店舗もある、ということが分かってきました。
パーティーを開催するには、こういう冷凍のザリガニを入手するのが良さそうです。
あらかじめ電話で在庫を確認して、いざ!成田山の参道沿い、総門のすぐ近くにある「高橋水産」さんへ向かいます。
高橋水産さんは、川魚のつくだ煮の専門店で、夏の間の期間限定で冷凍ザリガニも売っているようなのです。
成田山の参道の坂道をてくてく下りていくと、お目当ての高橋水産さんが見えてきました。
店員さんに話を聞くと、ザリガニは結構な人気商品で、毎年必ず買いに来るというお客さんもいるそうです。
店頭でも目立つポップを立てて、ザリガニをプッシュしていることが分かります。
1袋500g入り。メインディッシュがあんまり少なくても寂しいので2袋買ってみることにしましょうか。
すでに塩茹でしてあるので、温め直す程度にもう一回茹でてね、とお店のお姉さんに教わりました。
保冷剤も入れてくれてずっしり重たい戦利品の袋を下げて帰ります。
パーティー当日までは会社の冷凍庫に入れておきましょう!
グッズやデコレーションの準備から楽しむザリガニパーティー
スタイリッシュなデザインで有名なスウェーデンですが、ザリガニパーティーの時だけは、にぎやかでポップな方向へシフトチェンジをするようなのです。
少しインターネットで検索してみるだけでも、ザリガニパーティーの画像たちからは鮮やかな色彩と大胆な絵柄が弾けているのが見て取れます。
年に一度、みんなで盛り上がるお祭り的な感覚もあるのかもしれません。
スウェーデンのザリガニパーティーは、基本的には屋外で開催するイベントのようです。
時期は8月~9月にかけて、これはスウェーデンでザリガニ漁が解禁される時期に合わせているようです。
時間帯は昼間ではなく夕方~夜にかけて行うことが多いそうです。
パーティーの飾りつけとして有名なのが、「月の男」と呼ばれる、満月にコミカルな顔の描かれたペーパーランタンです。
ザリガニ漁が夜に行われることに由来して、満月の形のランタンの灯りの下でザリガニを食べる、という意味になっているのですね。
ところがこの「月の男」がとにかく入手困難!日本ではおそらくどこを探しても売っていない…ならばないものは作ってしまえ!というモードに頭を切り替えて、ランタンの写真からイラストを起こし、厚紙に両面印刷!天井から吊るすハンギングデコレーションを作ってみました。
その他にも、どうせならばと、ザリガニ柄のランチョンマットやザリガニパーティーの定番アイテムだという紙製の三角帽子なども自分たちで手作りすることにします。
イラストの得意なスタッフのオリジナルの絵柄で、テンションも上がります。
スウェーデン国旗と「くらすかたち」のピーナッツロゴの入ったフラッグピックも一緒に作ってしまいましょう!
みんなで手を動かしながらトークも弾みます。
準備段階から楽しむことで、ザリガニパーティー当日がますます楽しみになってきました!
そして本来は外でやるイベントではありますが、暑い日本の夏ではなかなか楽しめないので、そこは臨機応変に、室内パーティーに切り替えます。大事なのは心意気!
本場スウェーデンでは、8月はそろそろ白夜も終わってしまう時期。ここから先は日照時間が徐々に短くなっていきます。
ザリガニパーティーは、きっとそんな美しい夏の夜を名残惜しむように外で過ごすイベントでもあるのですね。
パーティー当日のテーブルセッティングや、直前に調理する予定の「ヤンソンさんの誘惑」の段取りの確認もして、この日はお開き!
気持ちは盛り上がり、ザリガニパーティー当日が待ち遠しいです!